【三浦コラム】海外における薬物に関するトラブルについて

 昨今日本人がここ東南アジアでも薬物保持で逮捕されたり、死刑判決をうけたりする事件がありました。こういう事件を目にすると、遠い別世界で起こっている事に思えてしまいますが、意外と身近なところにそういう危険性があるのかも知れないと思い、今回は薬物をテーマに取り上げました。

 日本では薬物使用していた芸能人などが、逮捕後しばらくしてほとぼりが冷めた頃に再びテレビなどで目にする事もある為か、日本人の薬物に関する危険意識は自らが考えている以上に低いのかも知れません。社会的な制裁について、日本人は軽く考えているのでは?とも感じます。
miuraNov15 シンガポールに向かう飛行機の中では、薬物に関しては死刑もあり得るといった注意事項がアナウンスされたりするのを耳にした事はありませんでしょうか?そうです、東南アジアの国では日本人が考える以上に薬物保持に関する罪が重いのです。持っていたものが薬物だと知らなかった、他人から預かった荷物だという弁明は通用しません。
 また、その保持している量が運び屋とされる量の場合には、死刑も適用される国がある事は忘れてはなりません。

 薬物に関しては近づかない(関わっていそうな人に関しても)。他人(それが知人であろうとも)から物を気軽に預からない。自分の荷物から目を離さない。このような事も大切です。
 ただ、万が一に言われもない事で拘束された場合、内容を把握しないまま提示された書類にサインをしない事も肝要でしょう。
 邦人保護の義務がある大使館・領事館などの関係部署に連絡を取る事を要請する事も大切ですが、そうできない事態に陥る可能性もあります。

 どうも未だに東南アジアでは袖の下を渡せば何とかなるだろうと安易に考えている人もいる様です。果たしてどうでしょうか?それは今回のタイでの事例を見れば明らかです。

 薬物保持での逮捕は、あまりにも大きい代償を払うものだという事を知る必要があるでしょう。

外務省 海外安全ホームページも合わせてご参考下さい。