【三浦コラム】シンガポールの新型コロナウイルスワクチン接種体験記

新型コロナウイルスのワクチン接種が日本でも話題となっていますが、シンガポールでは順調にワクチン接種が進んでいます。
今週は、私自身が1回目の接種を終えましたので、その体験を皆さんにご紹介したいと思います。

ワクチン接種希望登録

現状ですが、シンガポールではエッセンシャルワーカーに続き、一般高齢者へのワクチン接種が始まっています。

私自身70歳をこえているため、年齢的にはその対象となっていました。早ければ2月には接種可能と理解、そのうちに近隣のコミニュテイ・センターから、「接種通知」なるものが届くだろうと、考えてのんびりと構えていました(実際順次送付されているようです)。

しかしながら、なるだけ早くワクチン接種を済ませたいため、こちらからMOH(保健省)に確認をしたところ、接種希望であれば諸条件を確認の上に登録申請をするようにという回答を得ました。

登録画面 How to Sign Up
https://www.vaccine.gov.sg/how-to-sign-up/

COVID-19 vaccination for seniors will commence island-wide from 22 February. Seniors aged 70 years and above can expect to receive personalised letters from MOH. If you have received the letter, please proceed to register for vaccination by clicking on the link below. if you have yet receive the letter, please wait for the invitation letter to book your appointment.

私は自分から保健省にコンタクトを取りましたが、上記登録ウェブには「レターが届かない場合は、レターをお待ちください」と書かれています。順次レターが送られているのだと考えれます。

また、今後より若い年代に接種が行われるときには、ルール変更の可能性もあります。あくまでも2021年2月段階の措置としてご参考ください。

スケジュール

シンガポールの友人複数に聞いたところ「取り敢えずワクチン接種は保留をしている」と言う人が多い中、私自身は接種を希望。

接種希望登録をしたところ、たいへん素早い反応で、

  • 数日後に2つの日程 2月23日(火曜日)もしくは3月14日(日曜日)
  • 場所は3箇所 1.タンジョンパガーCC 2. アンモーキオーCC  3. ウッドランドCC

第一回目の接種可能、希望日と場所を回答する旨の連絡が届きました。

2月23日(火曜日)午後3時半にタンジョンパガーCCでの接種希望回答、すぐに希望通りに受け入れ可能との回答あり。

接種会場の様子

会場は予約制なので満杯というほどの人たちではなく、受付・ワクチン接種担当者の対応もたいへん丁寧。
日本でも色々と副反応が話題になる中、リラックスした雰囲気、まったく緊張は感じませんでした。

ちなみに、ワクチン接種は会場内に6ケ所くらい接種ブースが設置されておりRAFFLES MEDICAL GROUPのロゴがありましたので、日本人クリニックもグループに持つシンガポール大手医療グループが組織的に協力しているものだと考えられます。

肝心の接種ですが、あっけなく一瞬で終わりまったく痛みがないので逆に驚きました。
接種後は30分副反応確認のために、会場に留められてから終了。

受付・接種時・終了前と3回同じ質問がされます。アレルギーはないか?既往症ありか?常用薬はあるか?など。
私の場合、コレステロール軽減薬を常用していますが、これは問題無し。実に念入りで感心しました。
終了時に、大きな手洗い用の消毒液のボトル1本と30枚入りの中国製マスクを貰って、少し感激。

ちなみに、現段階はPFIZER-BIONTECH社のみのワクチンとのこと(2月23日)。

接種後の状態

その後、翌日24日の朝には多少注射箇所に少し痛みを感じたものの、通常のインフルエンザー注射等より痛くないくらいのものでした。

当コラムを書いている本日25日も、今のところ何も異常は出ておりません。

1回目の接種日に確認した次回2回目の接種予定は、早くて3月16日(火曜日午後3時半)を指定されました。

とにかく、シンガポール政府のこのような業務の効率と対応のよさ―加えて無料のお土産付き-に改めて感服、感謝しています。

いつもと異なり、自身の体験記となりましたが、これからワクチン接種をおこなう皆さんのご参考になれば幸いです。

今後の展望

今後、ワクチン接種者の海外渡航に便宜を与えるような交渉をシンガポール政府は行っているとの報道もありました。

早く自由に海外渡航ができるようになればと希望を持っています。

シンガポール、ワクチン接種証明の相互認識巡り他国と協議 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-singapore-idJPKBN2AO0EK

シンガポールのワクチン接種は、政府はできるだけ推奨するが、強制はしないというのが現在の立ち位置です。

ただ、様々な制約の中、接種者と未接種者との生活する上での利便性に違いが生じるのではないか?とは思えます。
様々な考え方はありますが、できる時にワクチン接種をおこなうというのが、シンガポールに住む人たちの最善の手段なのではないか?と考えます。

早く海外へも自由に行くことができますように!