【お知らせ】シンガポールの新型コロナウィルス(COVID-19)対策 規制緩和11月22日よりTransition Phase(移行フェーズ)

2021年10月20日から11月21日まで4週間延長された安定化フェーズにより、全体的な感染者数と病院の状況はほぼ安定し、改善しました。

11月22日からの規制緩和(概要)

  • Stabilisation Phase(安定化フェーズ)から、Transition Phase(移行フェーズ)へ。
  • 11月22日より、同一世帯であるか否かに関わらず、お食事会や社交のグループサイズを2名から5名に拡大。
  • 予防接種を受けていない方が感染して重症化することを防ぐために、VDS(Vaccination-Differentiated Safe Management Measures)を拡大。VDSを実施した上で、病院や養護施設への訪問も再開。
  • ブースターワクチン接種を加速。

COVID-19の状況と医療能力に関する最新情報

  • 市内感染の比率は、この1週間、約0.8から1.0で安定。
  • 1日の感染者数は平均で3,000人未満。
  • 感染者の約99%が軽度の症状・無症状であり、大多数が自宅で順調に回復。
  • 過去28日間において、酸素吸入が必要な患者の割合は全症例の0.8%、集中治療室(ICU)での治療が必要な患者の割合は0.2%。
  • 集中治療室の患者数は、過去1週間において、1日あたり約120人と高水準ながらも安定。
  • この1週間のICU全体の稼働率は約60%。
  • ワクチン接種を受けていない人が、ICU患者や入院患者の多数を占めている。

11月22日からの安全管理措置(Safe Management Measures)

(A)社交グループ人数の増加

11月22日より、グループサイズを2人から5人に増やします。
1世帯あたり1日2名までの上限が、1世帯あたり1日5名までと変更。

(B) 飲食店でのワクチン接種による安全管理措置(VDS Vaccination-Differentiated Safe Management Measures)

飲食店では、同一世帯でなくても5人までのグループ・全員が予防接種済みであれば、食事をすることが可能。
同一世帯であれば、ワクチンを接種していない12歳以下の子供(2009年以降に生まれた子供)も5人のグループに含めることが可能。
2021年12月1日以降は、医療上の不適格者も5人のグループに含めることができます。

5人までのグループは、VDSのチェックが実施されているホーカーセンターやコーヒーショップ(一部)でのみ、食事をすることが可能。
VDSの準備が整った最初のホーカーセンターやコーヒーショップは、11月23日からチェックを開始。準備が整っていない場所は、引き続き2人の人数制限。
ワクチンを接種していない人は、持ち帰りのみとなります。

国家環境庁(NEA National Environment Agency)のウェブサイトに、ホーカーセンターとコーヒーショップ第一陣のグループ詳細あり
https://www.nea.gov.sg/media/news/advisories/index/adjustment-of-vaccination-differentiated-safe-management-measures-at-hawker-centres-and-coffeeshops-with-vds-entry-checks

(C)結婚式と結婚披露宴

11月22日より、結婚式と結婚披露宴の安全管理措置(SMM Safe Management Measures)を調整、カップルが安心して結婚のお祝いに多くのアクティビティを盛り込めるようにします(結婚式のカップルがマスクを外すことや、披露宴で参加者が歌うことなど)。
(i)会場運営者の監督下での抗原迅速検査(ART Antigen Rapid Test)を受けるか、(ii)イベント前24時間以内に有効なイベント前検査(PET Pre-Event Testing)を取得する必要があり。

(D) 多くの場所でのVDSの展開

2021年12月1日からは、VDSをより多くの場所や活動に拡大。
入場にはワクチン接種していることが前提となります。

11 月 22 日以降の最新の概要は、別紙Aを合わせてご参照
https://www.moh.gov.sg/docs/librariesprovider5/default-document-library/mtf-press-release—annex-a-20-nov-2021.pdf

(E) ワクチンを接種していない人に対するVDS猶予の廃止(2022年1月1日から実施予定)

ワクチンを接種していない人は、重症化するリスクが高いため、感染から守るための取り組みをさらに強化。
ワクチン未接種者が、ワクチン接種の代わりにPET( Pre-Event Testing)を実施するという条件を撤廃。
ワクチン接種者・回復者・医学的にワクチン接種不適格者、そして12歳以下の子供(会場やイベントごとの上限があり)のみが、VDSを実施する場所に入場可能となります。

高齢者中心のアクティビティのさらなる再開

今後は、健康促進委員会(Health Promotion Board)などが提供する高齢者向けプログラム、学習プログラムなどを予定。

VDSが導入された病院および在宅介護施設への訪問再開について

  • 病院や在宅介護施設における弱者の保護を継続しつつ、患者や入居者の方々の健康を考慮して、VDS関連の対策強化のもと、2021年11月22日より病院や住宅型有料老人ホームへの訪問を再開。
  • このような訪問は、病院の患者/施設の入居者とその訪問者の両方が完全にワクチンを接種している場合にのみ許可。
  • 医学的に不適格な患者/入居者および訪問者の訪問も許可。
  • 患者/入居者および訪問者が完全なワクチン接種を受けていない場合は、例外的な状況下でのみ、病院やホームからのアドバイスに基づいて、訪問を許可。

別紙Bを合わせてご参照
https://www.moh.gov.sg/docs/librariesprovider5/default-document-library/mtf-press-release—annex-b-20-nov-2021.pdf

支援策について

  • 2021年11月22日から12月19日まで、飲食業・小売業・映画館・博物館・美術館・史跡・家族向け娯楽・観光業・ジムフィットネススタジオ・舞台芸術・芸術教育を対象に、10%の雇用支援策 (Jobs Support Scheme )を実施。
  • NEAまたはNEA認可事業者が管理するセンター内の出店者に対して、0.5ヶ月間のレンタル料を免除。
  • COVID-19ドライバー救済基金は、タクシーおよびハイヤーのドライバーに対し、2021年12月・2022年1月に、車両1台あたり1日10ドルおよび5ドルを支払います。
    *今回の2021年12月の1日1台あたり10ドルの総支給額は、以前に発表した1日1台あたり5ドルの支給額に取って代わるもの。

別紙Cを合わせてご参照
https://www.moh.gov.sg/docs/librariesprovider5/default-document-library/mtf-press-release—annex-c-20-nov-2021.pdf

ブースターワクチン接種の加速による保護強化

  • ブースターワクチン接種は、感染症や重篤な疾患に対する防御力を大幅に高め、ワクチン防御力の低下を防ぎます。
  • 現在、30歳から59歳までの人は2回目の接種から6カ月後、60歳以上の人は2回目の接種から5カ月後にブースターを接種しているところ、すべての年齢層で抗体の衰えを未然に防ぐのに5カ月が適切な間隔であることから、ブースターの対象となるすべての年齢層で間隔率を5カ月に統一することに。
  • 対象者はmRNAワクチンを2回接種終了後5カ月以降にブースター接種を受けることができるようになり、それ以前にSMSによる案内。

シンガポール厚生省ウェブサイト
RESUMING OUR TRANSITION TOWARDS COVID RESILIENCE(2021年11月20日)
https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/resuming-our-transition-towards-covid-resilience