【三浦コラム】シンガポールに住むメリット・デメリットについて(生活面)

 今回は生活面において、シンガポールに住むメリットとデメリットを、私の経験を交えて考えてみました。少しテーマが大きいので、支離滅裂になっているところもあるやも知れませんが、皆さんの感じる点と読み比べて下さい。
 数年後に日本に帰る事が決まっている駐在員の方の視点とは少し異なります事、あらかじめ付記しておきます。

(メリット)
・まずは、家族との時間を多く持つ事が出来る事です。
コンパクトな都市ですので、通勤などに日本や他の都市ほどには時間がかかりません。
また、会社や友人たちとの会食の場合も、終了し帰宅しても午後10時には自宅に着く事も可能です。その場合、タクシーなども安価に安全に利用できます(反面、遅くまで飲む事も可能なのですが・・・・・・)。

・最近の新築のコンドミニアムなどは以前ほどの広さはありませんが、全体的に都市における住環境は日本よりも良いのではないかと思います。

・ゴルフが好きな人には、近場でゴルフも楽しめます(シンガポール国内は高くなっていますが、インドネシアのビンタン・バタム島、マレーシアのジョホールバルなど日帰りで行ける距離に多くのゴルフ場があります)。

・日本の食材を始めに、日本の色々なものが比較的簡単に入手可能です。
ここ数年は小売・飲食業の日本企業進出により、一段とこの事を感じます。

・何よりもシンガポール人が全体的に親日的なのもこの時代安心できます。

・自然災害がないのもいいですね(あえて危険なものは、亡くなる方もいらっしゃる、ゴルフ場での雷、公園や駐車場などで、強風による倒木くらいでしょうか)。

・海外でもシンガポールに特化して言える事は、この治安の良さです。
家族の心配をしなくていいというのも海外では珍しいのではないでしょうか。

・さまざまな文化に直に触れ合う機会を持てた事、子供教育に幅という多くの選択肢を持てた事、そして何より自分が日本人であることを意識するようになった事もメリットではないかとも思います。

(デメリット)
・あらゆるものの物価が東南アジアの中では、特筆して高いです。
日本から来られて、住宅や車の購入金額の高さにはびっくりするのではないでしょうか。

・将来老後に日本に帰る場合を考えての日本での住宅購入の機会が限られます。
充分な資産がある方はこの限りではないでしょうが・・・・・・。

・子供の教育に関して、親が負うべき責任が重いという事があります。
これは親が決めた最初の進学の選択が後々まで子供の進路に影響を及ぼすからです。親が双方日本人の場合、母国語の問題もあります。

・健康の問題は、若いうちは良いですが、これも大きな問題となって来ます。
いずれ誰しも老いをむかえます。保険はどんどん高くなっていきます。医療費がどれくらいかかるか?持病がある人は要注意です。

・これは非常に残念なことなのですが、親の死に目に会えない可能性があります。

 私自身も色々と思い起こすと、シンガポールに移り住むと言う事は、ご家族の協力と理解がなければ難しいのでは、と考えます。
 シンガポールに長年腰を落ち着けて暮らす為には、将来の家族像を見据えて、自分達に何が必要か?その為には収入がどれくらいないといけないか?シンガポールでの自宅購入をどうするか?など、決めておく必要があるのではないでしょうか。