【三浦コラム】安全という事について、改めてシンガポールで考える
先日オーストラリアやパキスタンでテロがありました。特にシドニーは、あの様な街中での犯罪でしたので、私自身も驚きました。亡くなった方々の事を考えると、何とも言えない気持ちになってしまいます。
今回は、一般的に安全と言われるここシンガポールについて、改めてシンガポールの安全というものを考えてみました。
まずテロについては、徐々に記憶が風化されてきている気もしますが、テロリストの脱獄事件がありました。長期間逮捕にいたらず、最終的には隣国マレーシアで捕まったのですが、その犯人はチャンギ空港やイーシュン駅の爆破のテロ計画にも関わって捕まったと記憶しております。
シンガポールは交通の要所であり、親米国であるがゆえに、狙われる要因はないとは言えません。その事は頭の片隅に入れておく事実でしょう。常にMRTでのテロ防止の動画が流れており、街でも時々警備巡回を目にする事があるのもそれを裏付けていると思えます。
最低限できるのは、行動がおかしな人がいた場合には、近づかない事です。
さて、シンガポールの住宅は何故鉄枠があるのでしょう。
窓に付けているのは、子供の落下防止の意味合いもありますが、玄関にも付けてあるのを目にした人も多いのではないでしょうか?
また、日本の様に表札がないのは何故でしょうか?シンガポール人の妻に言わせると、自分の名前を家の前に掲げるなど、よくそんな怖い事できるものだ、信じられないと・・・・・・。
安全と言われるシンガポールですが、もしかしたらまだ日本の方が安全なのかも知れません。
近隣諸国に行く場合の注意は欠かせません。時々マレーシアのガソリンスタンド等でシンガポール人が襲われたりする事件も起きています。シンガポール人も日本人同様、安全な社会の中で生きています。ただ、国外に出た場合には、一歩踏み込んだ防犯意識が必要なのかも知れません。
水道水が飲む事のできるシンガポール、まさに日本同様に水と安全はタダであると言った点で似通ったところがある様に思えます。
しかしながら、実際はどうでしょうか?世界は混とんとしてきています。危ういロープの上で綱渡りをしているのではないかと、ふと思う事もあります。
今回、他人の不幸に際し同情すると共に、私達はこれを自らの状況に照らし合わせて、色々と考えてみる機会とせねばならないのではないでしょうか?
最後に、犠牲になった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
*シンガポールの安全に関しては、外務省 海外安全ホームページ(こちら)もご参照下さい。