【三浦コラム】新型コロナウイルス対策中の注意点(ルール厳守)

日本では再び感染者数が増えてきたと日々報じられています。終息したと思いきや、再度患者数が増大するなど、日本のみならず世界各国対応に苦慮しているのが実情でしょう。

抑え込みに成功しつつあるシンガポールではありますが、新規市内感染者0の日が2週間続き、皆が安心しはじめた頃、11月26日に市内感染者1人の報告がありました。

Covid-19: First community case in over 2 weeks dined with 12 family members at Seoul Garden(Todayより)
https://www.todayonline.com/singapore/new-covid-19-cases-nov-26

今現在のシンガポールですが、週末などは街に多くの人が出て、ショッピング街などは人で溢れています。
人気のレストランは、数週間先まで(お店によっては来年まで)予約が取れないなどの一時的な活況をむかえています。
海外旅行もままならない現在、多くの人たちがシンガポール国内にとどまっているため、せめて週末は!せめて食事は!という気持ちで、ショッピングやレストランに行くケースが多いのが理由と言われています。

そういう中、市内感染者発生の報告でした。
やっかいなウイルスですので、無症状の感染者がいてもおかしくはないですが、ここで注目する点はこの感染者にルール違反があったということです。その点が大きく取り上げられてもいます。

振り返ってみて、私たちシンガポールに住む日本人は、定められた新型肺炎対策ルールを厳守できているでしょうか?

街にはアンバサダーと呼ばれるスタッフの巡回があり、ソーシャルディスタンス等の注意・指導を与えています。
外出時にはマスクは必需品で、マスクをしていない場合には罰金の対象となりますし、飲食店内でも基本的には、食事をしていない場合にはマスクをするように言われます。加えて、アルコール類は夜の10時半までと規制がありますし、通常集まるのは5人までとなっています。
これらのルール違反で摘発された場合には、お店・違反者共に罰則の対象となります。

このような日本人からすると厳しすぎるような規制を経て、今現在の新型肺炎新規患者数を、ここまでに抑え込めたのだと思えます。


11月30日時点、新規患者5人(入国者4人、市内感染1人、ワーカーの寮0人)、患者数55人(累計患者数58,218人、累計死者数29人)、入院者数29人(集中治療室入院0人)


先日、シンガポール人の友人から「日本人家族同士がレストランでテーブル合わせて10人くらいで食事をしていたのを見たが、大丈夫か?」と聞かれました。

過去には外国人の違反者には、ビザはく奪・国外退去措置も取られています。
私たちは外出先では常に他人の目があることを意識して、細心の注意を払い、新型ウイルス対策ルールの厳守をしていく必要があります。

買物客等で賑わうショッピング街オーチャードロード(皆マスク着用)