【お知らせ】シンガポールの新型コロナウィルス（COVID-19）対策 ワクチン接種ルールと規制緩和
10月7日にワクチン接種の新たなルールと10月10日からのワクチン接種別安全管理措置の撤廃が発表されました。
現状
2022年10月6日現在、7日間の市中での1日平均感染者数は、1週間前の約2,600人から4,400人に増加。
入院患者数も1週間前の247人から342人に、集中治療室（ICU）患者数も同期間に9人から13人に増加。
社会活動の活発化、SMMの段階的な縮小、さらに世界中で検出されているBA.2.75とBA.2.10オミクロンの亜種がシンガポールで増加していることが原因。
社会や経済の開放に伴い、日常的に患者が増加することは想定内。
重要なのは、医療能力を守り、感染症が多数の重症患者にならないようにすること。今現在、亜種が重症化を招くという証拠はなし。
しかし、ワクチン接種がCOVID-19に対する主要な防御手段になっているため、それぞれCOVID-19のワクチン接種を最新の状態にしておくこと。
ワクチン接種について
生後6カ月から4歳までの子どもへの1次接種
5歳以上の子どもへのブースター接種
50歳以上や最低の防疫措置に達していない人へのブースターとしての2価ワクチンを展開
ワクチン接種の回数を数えるのではなく、最新の予防接種という新しい定義に移行する予定。
ワクチン接種別安全管理措置（VDS VACCINATION-DIFFERENTIATED SAFE MANAGEMENT MEASURES)の解除
日常生活を平常に戻すにあたり、2022年10月10日からVDSを完全解除。
これにより、(i)一度に500人以上が参加するイベント、(ii)客同士のダンスが目的のナイトライフ施設、(iii)ホーカーセンターを含む飲食店でのダイニングインはVDSが不要となる。
＊公共交通機関や医療機関内でのマスク着用義務については、注意が必要です。
付属書A mtf-press-release-annex-a-(7-oct-2022).pdf (moh.gov.sg)
子どもへのワクチン接種
子どもたちが最低限の防疫措置を獲得するため、最新のワクチン接種を受けられるように、保健省（MOH）は2022年10月25日から以下を展開する予定。
生後6カ月から4歳までの子どもたちが、Moderna/Spikevaxワクチンで一次予防接種を受けること
5歳～11歳の小児は、Pfizer-BioNTech/Comirnaty vaccineのブースター接種を受けること
生後6か月から4歳までの子どものワクチン接種は、2022年10月25日に開始。2022年10月18日より、生後6カ月から4歳までの小児の保護者は、https://child.vaccine.gov.sgより、Moderna/Spikevaxのワクチン接種を受けることに関心があることを登録可能。
COVID-19以外のワクチンを接種している子どもは、他のワクチンの前後に最低14日間の間隔をあけてCOVID-19ワクチンを接種することを推奨。
ブースター接種プログラムの5歳～11歳児への拡大について
5歳から11歳の子どもに、2回目の接種後5カ月以降にPfizer-BioNTech/Comirnaty vaccineブースター接種を受けることを推奨。
5 歳から 11 歳の子どものブースター接種は、2022 年 10 月 25 日から開始される予定。5歳から11歳の対象小児の保護者には、SMS通知が送られ、提供される個人用予約リンクからPfizer-BioNTech/Comirnaty vaccineのブースター接種を予約可能。
小児用予防接種指定医療機関
2022年10月25日以降、小児へのワクチン接種を促進するため、5歳～11歳向けのPfizer-BioNTech/Comirnaty、6か月～4歳向けのModerna/Spikevaxのワクチンを提供する5つの指定接種センター（VC Vaccination Centres）が営業を開始する予定。
VCには、子どもの予防接種のトレーニングを受けたスタッフが常駐。3つのポリクリニックは6カ月から4歳まで、4つのポリクリニックは5歳から11歳までの予防接種をサポート。また、一部のPHPC（Public Health Preparedness Clinics）もワクチン接種プログラムをサポートする予定。
特殊教育（SPED Special Education）学校と幼児開発庁（ECDA Early Childhood Development Agency）の資金提供による乳幼児早期介入プログラム（EIPIC Early Intervention Programme for Infants & Children）センターで5歳から11歳の子どもたちに一次接種とブースター接種を行うために移動接種チームを配備する予定。
SPED学校とEIPICセンターの対象児童は、それぞれ2022年10月25日と11月28日から、この移動接種チームを通じて予防接種可能。
Moderna/SpikevaxおよびPfizer-BioNTech/Comirnatyのワクチンに対して医学的に不適格な3歳以上の人々には、専用の公衆衛生プログラムの下でSinovac-CoronaVacワクチンが提供される予定。
最新のワクチン接種と２価ワクチンの定義
これまでの接種回数から、最新ワクチン接種の定義体制に移行する予定。
5歳以上の人は、mRNAまたはNovavax/Nuvaxovidを3回、またはSinovac-CoronaVacを4回接種して、最低限の防疫措置を達成する必要あり。
最小限の防疫措置を達成した後、50歳以上の人は、COVID-19の接種を最新の状態に保つために、前回の接種から5か月から1年の間に追加ブースター接種を受ける必要あり。その際、２価ワクチンの接種推奨。
COVID-19のワクチン接種を受けた人は、少なくとも最低限の防疫力を持ち、最後のワクチン投与が過去1年以内に行われた場合、最新の状態であるとみなされる。
付属書D mtf-press-release-annex-d-(7-oct-2022).pdf (moh.gov.sg)
現在の mRNA ワクチンに代わる２価ワクチン
現行のワクチン製剤に代わる2価のCOVID-19ワクチンの使用を推奨。最新の２価ワクチンは、新しいCOVID-19変異株に対するより強い防御。
2022年10月17日から、18歳以上のすべての成人を対象に、Moderna/Spikevaxワクチンを用いたすべての予防接種において、オリジナルのModerna/Spikevaxワクチンを更新した２価ワクチンと置き換える予定。
したがって、50歳以上、あるいはまだ最低限の防疫措置を達成していない人は、COVID-19感染による重症化のリスクが高いため、２価ワクチンを接種する必要あり。
50歳以上または最低防御率達成前の人は、2022年10月17日以降、Moderna/Spikevaxワクチンを提供する共同検査・接種センター（JTVC Joint Testing and Vaccination Centres）にて、２価ワクチンの接種を受けることが可能。最寄りのJTVCの所在地は、https://www.gowhere.gov.sg/vaccine。
ファイザー／コミルナティの２価ワクチンは現在評価中で、今年中には入手できる予定。
追記：接種開始は10月14日に前倒しで開始されます。下記プレスリリースをご参考にしてください。
EARLIER ROLLOUT OF BIVALENT MODERNA/SPIKEVAX VACCINATION（11TH OCT 2022）
https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/earlier-rollout-of-bivalent-moderna-spikevax-vaccination
Sinovac-CoronaVacのブースター接種可能
18歳以上の方で、Sinovac-CoronaVacを3回接種された人で、まだブースター接種をされていない場合、必要最低限の防疫力を持たず、懸念対象。
mRNAワクチン3回接種のワクチン効果が80%以上であるのに対し、70%。より高い予防効果を得るためには、Sinovac-CoronaVacを3回だけ接種した人には、最新のModerna/Spikevax２価ワクチン、あるいはPfizer-BioNTech/ComirnatyやNovavax/Nuvaxovidワクチンの接種を強く推奨。
Sinovac-CoronaVacは、mRNAまたはNovavax/Nuvaxovidワクチンの医学的不適格の証明は必要なく、ブースター接種として認められ、ブースター接種を受けなかった人たちに最低限の接種をとして推奨。
詳細は、シンガポール厚生省のプレスリリースをご参考にしてください。
VACCINATION OUR PRIMARY DEFENCE IN LIVING WITH COVID-19
https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/vaccination-our-primary-defence-in-living-with-covid-19
